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2011年7月15日金曜日

山笠最終日 追い山

こんなに早く起きたのはひさしぶり。
午前4時に起きた。
いくら真夏で日が長いとは言っても、午前4時ではまだ外は真っ暗だ。

昨日は公休日で、なにか出かけようかとも思ったけれど、あまりにも暑い。
今月の13日、一昨日から「高温注意報」を気象庁が発表するようになったけれど、二日連続二回目の高温注意報が福岡で発表されていた。
35度以上になり、熱中症への注意を促すためだとか。
とてもじゃないけれど、身体を動かす気になれない。
35度以上を猛暑日、というのも近年始まった言葉だと思うのだけれど、今年は特にそれが多い。
そんな猛暑の年に節電……。なんとも間が悪い。

ちょっと話が逸れた。簡潔に言うと、昨日は暑いから最小限しか外出しませんでした。

激安のDVDプレイヤーと辛子高菜と缶ビールを買いに、暑さのピークが来る前の11時過ぎに出かけて1時間で帰ってきた。

買ってきたばかりのDVDプレイヤーをパソコンに繋いで、一昨日にレンタルしてきた「ノーウェアボーイ」を見ながら、これまた買ってきたばかりの辛子高菜をつまみに、ビールを飲んでいたらあっという間に6缶パックが空いた。

何かほかにないかなと立ち上がって扇風機の風の範囲から出たらあまりの暑さにふら~っとなり、しゃっきりしようと水シャワーを浴びて生乾きのまま扇風機の前ですーずしーなんてしていた一日でしたよ、昨日なんて日は。

そして、10時くらいには床につき、4時に起き、冷蔵庫をあさって適当なものを食べて、自転車にまたがり、那珂川沿いの植え込みに自転車をロックする。
橋を渡るとテレビ中継用の櫓とその前で回る赤色灯。
中継車も停まっている

ちょうど廻り止めの真下のあたり

どっさりと警官がいる。
それを横目にみながら、須崎の石村萬盛堂脇の路地、追い山のゴール=廻り止めに陣取る。
須崎問屋街の上に見える「廻り止」

櫛田神社の中をぐわーっとターンするスタート地点も見応えがあるんだろうけれど、このゴール直前の直線をあそこがゴールだ、もうちょっとだと奮い立たせながら駆け込むところが好き。
っていうか、櫛田神社の周りは混みまくるからそれが嫌。

ワンセグで生中継されている櫛田入りの様子を見ながら、ゴールを待つ。
5時を過ぎてしばらくしたあたりで、突っ立ていたおまわりさんたちの顔が引き締まった。
虎ロープを張り、緊張した面持ちで、観衆を道路の端へと誘導する。

着いたときはまだ真っ暗の夜だった空も白み、朝になった。
でも、朝独特のピンと張りつめたような繊細な空気はなく、いまから駆け込んでくる山を待つ観衆の興奮が満ちているように感じた。
先走りと呼ばれる、山の先を走る子供たちとそれをリードする大人たちが見えてきた。
一番山 西流の先走り!
勢い水が浴びせかけられる

その10メートルほど後ろには重さ1トンという舁き山が見える。
すでに5キロも走り続けているとは思えない早さと勢いで近づいてきている。
この狭い道で全力疾走でラストスパート

ゴールの少し前は、舗装をやり直したのかほんの少し盛り上がっている。
ゴール直前の限界一歩手前でそのふくらみは、大したことがないように見えてもかなりの障害のようで、舁き山の脚がガギンとぶつかる。脚先に履いているはずの保護の金具のカバーが無い??
そんな障害もものともせずゴールになだれ込み、一呼吸おいて自分たちの流れに戻っていく舁き山。


1時間ほどで7つの流れすべてのタイムトライアルが終了し、櫛田入りのタイムも良く、強豪と名高い東流が他を圧倒するタイムを叩き出し優勝した。
好タイムを見て腕を突き上げる若い衆たち
全七つの流れのタイムが出そろった。




何度見てもものすごい迫力に圧倒される。
山笠に入れ上げて、「山のぼせ」と言われる人たちは口々に「見るものじゃなくてやるものだ」というけれど、なかなかどうして、見るだけでもものすごく面白い。


さーて、博多の街に夏が来る。




そうそう、これ、絶対にかけている人いると思うんだけどな。
さすがに山笠を賭けのネタにするとまずいのかな、やっぱり。


山笠期間中しか売りに出ないおまんじゅう

2011年7月4日月曜日

雨雲

おぉ、すっばらしい晴天じゃないか!
カーテンをあける前から判る強い日差し。
朝8時なのにわかる、ギラツク日差し。

これはまた日焼け止め塗ってガンガン行っちゃいましょうか、自転車散歩。

というわけで、颯爽と愛車にまたがり、西を目指して漕ぎ始めました。

いつもよりもゆっくりと、水筒のスポーツドリンクを飲みつつ、川沿いをゆっくり走ってみたり、いつもは行かない路地に入っていって何かないかと探検してみたり。

ふにゃふにゃくにゃくにゃと走って福重の立体交差あたりで目に入ったのが、分厚く黒く重たそうな雲。
その雲の下は明らかに雨が降っているのが見て取れる。

むぅ……。
雨用の装備、全くなし。
さて……。

中止!
退却。

雨雲から逃げるように来た道を引き返し、東へと漕ぎだしました。
しかし、雨雲が思ったよりも早く、自宅まであと1キロというところで雨雲につかまり、西新で雨宿りとなりました。
西新商店街に沿って建つビルの一階部分は、明治通りのほうに抜けられるようになっており、その筋には色々なお店が立ち並んでいます。
こんなに狭いのに手押しでなら自転車通行可!


バチバチバチバチと信じられないような音を立てて地面にたたきつけられる雨粒、一瞬でびしょぬれになる学生、スーツ姿のおいちゃん、濡れた服が貼りついてちょっと色っぽいことになっちゃっている女の人。
雨の密度がすごい

雨粒と言うよりも雨弾。
雨に追いつかれたとき、雨粒の大きさにこれは雨宿りしかないと判断し、すぐそばのビルに駆け込んだのですが、そこがちょうど福岡の定番おやつ、むっちゃん万十。
あぁ、うまそうだ、ハムたまご食べようかな、でも雨が収まったら行きたいところがあるし、あぁ。
と葛藤しつつ10分超。
ようやく雨脚も弱まり「強い雨」程度になりました。
その隙に隣のビルの筋まで自転車を押してダッシュ!
むっちゃん万十を我慢してでも食べたかったラーメン、「未羅来留亭」です。
暴走族の当て字みたいな店名
とてもオールドスクールなラーメン屋で、味も豚骨一本。こってりもしてないしあっさりもしてない、まぁ、ちょうど良いぐらいの豚骨っぷり。喉渇くけど。
麺はちょい太めの細麺で、固麺指定をしなくても、大体固めな感じです。
長浜系の豚骨ラーメンです。
美味しいときとそうでもないときがあって、この日はそうでもない日でした。

ごちそうさまをして表に出たら雨もやんでいたものの、西の空はまだ重たく、路上のコンディションもスリッピーで危ないため、遠出はあきらめて帰宅です。
西新商店街名物のリヤカー販売
このリヤカーが並ぶ商店街は「アジアを感じる」とよく観光案内やインターネット上では書かれていますが、確かに、ごっちゃごちゃしていて、小汚くて、いまどきこんな商店街ってのもあんまりないんだろうね。

西新の繁華街をパッと抜け、城南線を天神方面に向かいます。
我が家がそっちのほうなので。
そして、城西橋のたもとの五叉路に差し掛かったとき、なんだか見慣れないものが視野に入りました。
なんだろか、と思ってとまってみてみるとニーチェ。
そしてまわりにはマイク・オールドフィールドやクラッシュ、キンクリにピストルズ、ニルヴァーナなどのアルバムジャケットが。
そして左下の隅に、数年前に東京都知事選でネット上で話題をさらった妙な候補者の写真が。
ここって何の店だったっけ、前は。無くなると案外わからないもんだよな、と思いつつ帰宅。

気になったので調べてみたら、左下の隅の写真の人のお店でした。
外山恒一氏のバーで、毎日いるそうです。

興味はある……けれど、なんだか濃い人がたくさんいそうで二の足を踏みますね。

そんなこんなで、不発に終わった西のほうぶらぶら。

なんだかつまらなくなっちゃって、飲みにも行かずぬるりとお休み終了。
たまにはこんな休みも悪くないか。