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2012年3月1日木曜日

雪の翌日の菜の花

火曜日は、最高気温の予想は14度。
雨が降るということだったので、カッパだけ用意して出勤した。
帰る頃には予報よりもだいぶん気温が下がり、冷たい雨が降っていた。

こんなに寒いと濡れるのはいやだな、でも明日はせっかくの休みだから自転車で遠出したいよな。

そういうわけで、冷たい雨の中に漕ぎだした。
ものの数分もしないうちに、顔に当たる雨粒が妙に痛くなってきた。
みぞれだった。
見る見るうちにみぞれがべしゃっとした雪に変わり、街路樹や生け垣に積もり始めた。
カッパでカバーできない膝から下が雪にぬれて、だんだんと感覚が無くなってきた。
かといってびしょびしょのまま自転車を置いて、途中でタクシーに乗るのもなぁと、気合いを入れ直し、一路帰宅。

翌朝は雨も上がり、気温も高く、上々のお出かけ日和だった。
前夜の雨の中を走り巻き上げた砂粒やゴミで汚れた自転車を、タイヤを外してフレームを吹きあげ、ギア周りのごみや汚れをパーツクリーナーで落とし、注油し、空気も入れて組み直し、出発の準備は整った。

行先は志賀島。
先週も行ったばかりだけれど、なぜだかしょっちゅう行ってしまう。

今回は人工島経由のショートカットのルートをとることにした。

かもめ大橋のちょっと手前のところは、飛行機がまっすぐに入ってくるので、タイミングが良いと、飛行機の腹を見上げることができる。

この飛行機の次にLCCのFDAが。鮮やかなオレンジの機体でした。
空の色はご覧のように青く澄んでいた。
きっと昨晩の雪雨が洗い流してくれたんだろう。

トラックも色鮮やか。


海の色はさすがにまだ冬の重たい色をしていたけれど、ダイナミックな潮の流れが見えた。

この海の中の川に捕まると、あっという間に流されてしまう。
先日、福岡市の人工島事業が赤字の見込みという報道があった。
たまにこうして通るようになってからも、建物が増えた様子は全くなく、島の北側では未だに造成が続き、一度敷いた下水管の掘り出し工事をしていたりと、とにかく工事を続けることがすべて、というような印象を受ける。
うん、これで黒字だって言われても信じられないわ。

そういえば、季節外れのススキがはえていた。
去年の秋からあるようにはみえなかったので、人工島の辺りはこういうものがはえるんだろうね。
穂が日に照らされてきらきらキレイだった。
最後の橋を渡り、雁ノ巣の陸地に降りる。
いつもの補給ポイントの雁ノ巣レクリエーションセンター駐車場が工事中で入れなかった。
ここの売店で冷たい物を買って、座って一息つかないと、ここより先は西戸崎への分岐まで数キロ、自動販売機がない。夏はここで水分をとっておかないと、まったく日かげの無いストレートでめまいがする。
が、多少暖かいと言っても2月は2月。
特に補給の必要もなく通過した。
そして、海の中道に入口で春を見つけた。
菜の花が植えてあった。

まだ植えて間もないって感じだった。

前日の雪でよく駄目にならなかったものだ

最近では菜の花なんて、冬に入る頃には食卓に上るようになって、季節感もなにもあったもんじゃないけれど、こうしてきれいに咲いていると、自然と心が華やぐ。

志賀島に入り、島の外周に1か所しかない坂を越えると、左手に砂浜が広がる。
この砂浜の護岸の上を行くと、沖に小さな島がある。
沖津島といい、沖津宮を祀っている。
満月の日だけ潮が引き、渡れるそうだ。
ここで一休みをする。

本州は雪で大荒れというから、前線の影響か、少し荒れて白波だっていた。

特に何も変わらないいつもの志賀島だった。


帰り道で撮影したのが「飛び出し坊や」。
ちょっと前のタモリ倶楽部で見て以来、そういえば西戸崎あたりに妙なのがあったことが気になっていたんだった。
スタンダードないでたち
さすがホークスの寮がある町。ユニ姿。
帽子を黒く塗りつぶし、強引に髪の毛にした形跡がある。
と、小さな集落の目抜き通りに3パターンもあるから印象的。

次行くときはもっと気をつけて探してみるつもり。

さて、つぎ晴れるのはいつのことやら。