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2011年6月24日金曜日

そんなにお得でも無いけど、雑でおいしい海鮮丼

一昨日からの驚異的な暑さに、昨年は一度も付けずに乗り切ったエアコンに手が伸びました。
リモコンの電池が切れていました。
夜11時を過ぎても気温は26度、湿度は78パーセント。
そして無風。

そんななかビーチサンダルをぺたぺた言わせて近所のローソンで電池を購入。
リモコンにセット。
室温26度設定の除湿モードでオン。

ブブッブブッ
カッカッカッカッ
フシュー………

リモコンを何度押してもリモコンがピッと言うだけで微動だにせず。

18年前に鹿児島で買って以来よく働いてくれました。

この季節、エアコン取り外して外に立てかけておいたら誰か持って行ってくれそうな気がするのですが、どうでしょう。
リサイクル法施行以降、捨てるのも面倒ですからね。
オークションでノークレームノーリターン・ジャンク・パーツ取り用・動作未確認で0円スタートしてみても面白いかもしれませんが、あんまりですかね。
あんまりですね。

さておき、仕方がないので電気屋で急きょ扇風機を買いました。
東芝だの三菱だの白物家電の有名どころはすべて完売で、扇風機業界では古参と言う聞いたことのないメーカー品を買ってきました。
おもな違いはリズム風とか、イオンの風とか、なんとか。
そういえばダイソンの羽のない扇風機はうるさすぎた。
ヴィィィィィィィィィィィーーーーーーーン!!!

ああいうレベルで胸を張って製品化してしまうところは日本メーカーの感覚とは違うよなと思った次第。

さて、ロートルのエアコンが試合放棄するほどの暑さです。
燃えますね。
腕が鳴ります。
胸が高鳴ります。

11時スタート時点で気温は30度直前。
アスファルト上はすでに体感40度越え。

急冷アイスパックを4つかばんに投げ入れて、絶縁テープでぐるぐる巻きにしたサーモボトル(ドリンクホルダーにはまるように肉付けするためのテープ)には氷をぎっしり詰めてポカリを作ってあります。
タオルは2枚。非常用のアミノバイタルと食卓塩の小瓶。

いざ自転車にまたがって志賀島を目指します。
今日は海も空も真っ青でぜっっったいに気持ちが良いはず!

ただ、今日はさっさと行って帰ってこないと、ダウンする恐れがあるので、人工島のルートを往復です。
これで往復で10キロは距離が短くなる。
ただ、風など天候の影響を受けやすいルートなので要注意。
あと、港湾地区は基本的に物流のためのエリアで、遊びの自転車が仕事のトラックを邪魔していい道だとは個人的には思わないので、なるべく歩道を走るように心がけてます。
道は本来的には誰のものでもなく、みんなで気をつけあって走るものなんだけれど、こういうほぼ専用道路のようなところは、それなりの気遣いで走るべきだと私は思います。

っていうか大型のトラックが走るからアスファルトが波打ってるし、路肩がザリザリだし、どうかしたら死ねる。
歩道行くべし。
スピード出すならあとでいくらでも出せる。

で、ショートカット中、ちょっと雲行きが怪しくなってきて、
お? 雨雲??

橋を渡っりつつ周りを見渡していると
分厚い雲が……。
あー、あそこ降ってるなぁ。
判りやすい。沖縄の方言でカタブイって言ってた。幼いころの思い出。

この雨雲、天神地区を通り過ぎてきた後のようで、割と強めのにわか雨が降ったようですね。

真っ黒な雨雲を尻目に人工島を走り抜けます。
でかいコンテナがずーっと積んである。
最後の海ノ中道大橋、この橋、工事中のため結構狭い道幅を対面通行の自転車としてはいざという時に逃げ場がゼロの恐ろしい橋なんだけれど、北上するルートだと、歩道を走るという選択ができない。
橋に入る前の横断歩道で対向車線の歩道に渡らないと、あとはあれよあれよと言うままに手を伸ばしたら届く距離を西鉄バスがかすめていく道路に放り込まれる。
そして昨日は鬼の逆風。必死で漕いでも27キロくらいしか出ない!
そして横を大型車が通る瞬間は風が遮られ、風に向かって体を預けていた分バランスが崩れ、一気に車の側に吸い寄せられる……!
恐怖と向かい風で汗だくだくで橋を渡りきり、雁ノ巣レクリエーションセンターの売店でベンチに腰掛け、水筒を一気。ポカリを購入して補充。
息を落ち着かせてすぐに出発です。
とんでもない暑さで行く先が軽く揺らめいています。
逃げ水も見える。
約6キロ、西戸崎まで一直線を漕ぎに漕ぎまくる。だいたい27キロくらいで巡航し、だいたい15分で信号を抜ける。
車道じゃ撮影できないので、ちょっと歩道に上がって撮影。

追い風最高!

で、志賀島行のハイライト、砂嘴の部分。
ここが強風でもう……。
砂が舞い、波飛沫がじゃんじゃん飛んできて、目があかない。片目をつぶり、薄眼で数メートル先の車線のラインを目で追い低速で漕ぐ。
風に体を預けて真横からの風なので吹き飛ばされそう。

こんなに晴れているのに実際のコンディションがここまで悪いとは思わなかった。

渡りきってすぐのところにある志賀島センターで昼食にする。
判りやすい看板を写し忘れた。


白バイも食事中。
かっこいい!

まず入ってトイレで顔を洗い、持っているタオルを濡らし餡パンの芥子の実のごとく腕にびっしりとついた砂粒をふき取り、耳に入った砂をぐりぐりとって、入店。

いつの間にか100円値上がりしていた海鮮丼1155円を注文。
1050円だったと思うんだけどな、昔。

ビールでも飲んでやろうかと思ったけれど、利尿作用があるので脱水が怖いのと、この暑さの中アルコールを摂取しての運動は命取りなのであきらめる。
待つこと10分弱、魚がちょうど切れたからさばいてましたーとにぎやかにサーブ。
吸い物と小鉢、漬物付き。ごまだれでどうぞ。
死後硬直でゴリッゴリの刺身がうまい。
関東風の熟成させる食べ方もうまいけど、コリコリの刺身のほうがありがたみがある。
ペロリと平らげて、サービスのお茶をがぶがぶ飲んでごちそうさま。

ものすごく天気が良い。
万葉歌碑をふたつ見つけた。
蒙古塚の近く
国民休暇村の海岸
そして、海がきれいな勝馬海水浴場と国民休暇村の間の浜。
中高生くらいの女の子がふたりでバシャバシャ。平和です。
空の青さがすごい。
島を廻り終え、自動販売機で3本目のドリンクを購入。
これがお得でよく冷えているので助かる。
アクエリアス!
ペットボトルで買うと150円で同じ量で冷えがいまいち。
そして自販機の横にペットボトル用のごみ箱がないこともあるので不便。
これを水筒に詰めて再度砂嘴に突入。
砂と波飛沫でざらざらべとべとにされて帰りのストレートも漕ぎまくって、今回のもうひとつの目的地、旧雁ノ巣飛行場の跡地までアッという間に到着。
なんてことのない、海へのコンクリートのスロープ。
水上機を引っぱり揚げるためのスロープだったそうです。

海の中道大橋が見えます。
旧雁ノ巣飛行場を調べたら現存する痕跡はこれくらい、とのことなので、無くなる前に、と言ってきました。

帰り道も人工島を通り、水分がなくなったので、補給しようと島で一番大きな建物目指して行ってもお店が見つからず、
このビル
ようやく見つけたのは、街の景観を意識して同化してしまっているローソン。
まぁ、その地域への気遣いはわかるけど、判りにくすぎる。
そして公園の自販機もグリーンに塗られていて遠目では分からないし。
気持ちはわかるけどね。
干からびるかと思ったわぃ。

で、あとは来た道を戻り、日焼け止めを無視して焼けてほてった肌を冷やすべく、着の身着のままでいつもの「ゆの華」へ。
サウナの後に浸かる冷水風呂にジャボン。

気道がきゅっと縮まり息が浅く早くなるけど、肌はじんわりと熱が引いて快適……。

出たり入ったりを繰り返し、落ち着いたところですでに1時間。
さっさと帰宅し、着替え、再度天神に出て扇風機を買って戻って設置して、クーラーのない夏への備えは完了。

今年の夏も焼けそうだなぁ。



2011年6月22日水曜日

春吉探訪

先週は雨が降ったので、一日家にいました。

出かけようにも、ビニール傘しかないうえに、コンビニだか職場だかで、同じタイプのビニール傘で、ちょっと年季が入ったものとすり替わっていたので、傘なのに穴があいていて、雨が洩ります。

別にだから出かけなかったというわけではなく、ぐうたらしていただけです。

朝起きて、夜風呂に入るまで、ずっと同じ格好でTシャツとスウェットパンツでした。
ひどく怠惰な一日でした。

日がな一日ごろごろして、積み上げてある本を減らしていました。

食べても散歩してもいないときなんてそんなもんです。

その代わりと言っては何ですが、先日、雨の切れた夜に、春吉をうろうろしてきました。

行くお店は3店、決めてあります。

ひとりで行って独りで飲んだら懐具合に響くので、シェア仲間として職場の年下の先輩を連れ出しました。

彼はごく最近春吉辺りに引っ越し、精力的に春吉を攻めているようなのですが、私から言わせたらどうも入りやすい店ばかり入っていて、春吉というエリアの魅力の決め手となるところを押さえていない。
一般的に良いお店っていうのは、良いスタッフと美味しいご飯とお酒、そしてお値段です。
春吉エリアに、安くてうまいところは山ほどあります。
そこは他のエリアと同様です。
このエリアの違いは人の濃さ。
お店の働いている人たちが濃いんです。

なので、今回の春吉ぶらぶらの構成として、
1.地元の鉄板優良店
2.個性が強い土着店
3.地域の新しい風
を代表するような3店舗をめぐることにしました。

1店舗目は福岡が誇る餃子の定番店、「旭軒」です。
このすぐそばには特大トルコライスのHANAMARU厨房が。

本店は博多駅前、あとは当日訪れた春吉店、東区の馬出店、あと中洲の隅の川端にあります。
ほんの少し前まで西新にも店があったのですが、今年の3月にお店を閉めたとのことでした。
川端のお店は親父さんが賑やかだけど、餃子と並ぶ旭軒の顔である手羽先が味が濃くて焼きが強いので、喉が渇く。
春吉のお店は、その点手羽先がしっとりとして味も濃すぎず、ちょうどよい。
おばあちゃんとおばちゃんのふたりでやってます。
お店に入ったらお客さんは他になく、おばちゃん独り占めの図です。
焼いてもらってます。お酒が飲めないお姉さん。
焼けるのを待ちつつ、手羽をつまみます。
勝手に取って食べて、あとで本数を申告。

風来坊のパターンAの食べ方で、肉を一筋残らずしゃぶりつくします。
そして、焼きあがりました。
目で見て既に美味しい!!

見るからにカリカリ、そして蒸されてむっちりとした白い皮。
柚胡椒を溶かしたタレに下品なくらいびちゃびちゃつけて、かりっむちゅじゅわっと出てくる肉汁と混ざり合う甘酸っぱ辛いタレ。
左手はビールのグラスを手放せません。
焼き終わり暇になったおばちゃん相手に与太話をしながらあっという間に4人前完食。
2人前追加して、また焼けるのを待つ間に手羽先。


ひとまずほっとしたので、2店舗目。
「みそ汁 若尾」です。
夜は暗いから何となく入れるけれど、かなりハードル高そうな外観

すたすたとお店に入ってしまって外観を撮り忘れたので、翌日昼間、表を撮りに来ました。

用意周到に入店する前に写真を撮るなんて、一度酒が入ってしまったら無理ですよ、実際。

で、このお店、実は初めてです。
でも、ラブホテル街の片隅で異様な存在感を放つこの店、春吉エリアの中でも最上位クラスの土着店に違いないと踏んでの入店です。
がらりと開けると、玄関です。
すでに予想外。
靴を脱ぎます。
店内はBGMなし。
切り盛りするのはお袋と同じくらいのママ。
チャーミングな美人ですよ。
旦那さんは川沿いの屋台の「もり」の大将。
息子さんは稚加榮の板前さんだそうです。
聞き上手で話し上手なママで、30前後の我々小僧に対しても
丁寧に接客をしてくれます。
みそ汁以外はメニュー表記がなく、なんか適当にお惣菜を作って出してくれます。
牛すじを甘辛くして卵を絡めてくれました。んまーい。
突き出しに、ママのふるさと五島から届いたアジのさつま揚げを甘じょっぱく煮たものがでました。
連れの味のツボにどんずばりハマったようで、ばっくばく食べてました。
出るもの出るもの、味付けは濃いめの砂糖と濃いめのお醤油で、正しい九州がそこにはありました。

ママは趣味がボクシング
このお店は、男が羽を休める宿り木のようでありながら、彼女を連れていったら同じ様にかわいがってくれそうでもあり、誰にとっても理想のお袋であってくれそうな、そんな、場所でした。
お猪口に小さな剣山が沈んでます

このお店は昭和51年からあるそうで、開店当時は周りは本当に何もなくて、今のようにラブホテルが立ち並んでいることもなく、春吉も様変わりしてしまったということです。

実は私の世代くらいって、全然春吉の昔を知りません、すくなくとも私の周りでは。
いまでこそヤクザの事務所もひとつしかなく、街灯も増え、道も太くなってしゃれた飲食店が増えてきたけど、私が福岡に来たばかりの14年前は、キャナルがすでにオープンしており、多少明るくなったとはいえ、まだまだ暗い街の面影がありました。
なので、春吉ってあまり行くこともなく、近寄ることもない街でした。
っていうか、いま現在も、角という角にポン引きのばあさんや、ばあさんに見えるじいさんが立ってるような街なんですけどね。

なんか、会話が弾みました。
閉店の時間も過ぎてしまったので、ごめんなさいって言ってお店を失礼。
焼酎を二人で4,5杯、ビール、突き出し、スジの炒めたやつ。これで二人で5000円程度。ドリンクで3000円は行ってることを考えると、まー、安く飲める店です。
ここはローテーションに入れる。決定。

3軒目は、路地裏にひっそりとあるのに、妙にしゃれたバー?のような佇まいで、気になっていたお店。
春吉攻めした月曜日は……!
店休日でした……。
なので、写真も翌日です。
この店を路地裏に見つけた時はびっくりしました。


流れ解散!

解散後、警固本通りとけやき通りの間にあるバーでトリスのハイボールを濃いめで2杯。
ここまでは覚えている。
知り合いの60手前でロン毛のおじさんとシモの話を少々。
それも覚えている。
そこくらいから記憶が途切れ、翌朝ひどい二日酔いで財布はペラペラで、仕事には手がつかず、散々でした。

やー、でも、いいねぇ。
新規開拓。
次はどこ行こうかな。

あー、そういえば、みそ汁若尾で、味噌汁頼まず仕舞だったな。
しくじった。

2011年6月13日月曜日

東区最強の定食屋

29度でした。

朝起きたら汗だくでした。
せっかくの休みだというのに7時過ぎに目が覚めました。
暑くて。
汗をけっこうかいてて、寝巻のTシャツもしっとりとなっていました。
腹を下しやすいので、どうにも辛抱ならん!というときまで、この程度の気候ではエアコンをつけて寝ないのです。
そのかわりに、一度つけるとギンギンに冷やすので、布団にくるまって寒い寒いと言いながら寝るのも好きです。
北海道の冬は、暖房を入れまくって、屋内では薄着で過ごすという話を聞いたことがあるのですが、それの逆バージョンのようなものですかね。

さて、そんなよく晴れた木曜日、いつものごとく、自転車に乗って、先週と同じく糸島方面に行こうかな、タイヤも新しいパナレーサーを履かせたので山下りにチャレンジしようかな、とでかけました。

夜に友人と風呂屋に行って、飲みに行く約束をしていたので自転車行の帰りにそのまま寄れるよう、ちょっと遅めの出発にしました。
以前に、風呂屋→飲みをやって以来はまってます。
サウナで水分を絞りとって、態勢を整え、いざビールを迎えたときの、あれ。
ゴキュッと飲み下した音が回りに聞こえるんじゃないかというくらいのあれ。
それを夢見つつ、11時過ぎ、いつものようにいつものコースの予定で出発です。

城南線を西に向かい、西新の交差点手前をテングッドシティ方面に入り、そのまま直進、道なりぐりぐり、で、福重の交差点まできました。時間はまだ11時半でした。

少し早いけれど、いつものようにこの麺激戦区で何を食べようか、となります。
そこでふと思い出したのが、先日東のほうに行ったときにパスした泰洋軒。

このまましばらく福重店でラーメンでも良いけど、今日は泰洋軒気分だな……。
決断は早いほうです。
すぐに北上し、室見の駅前を通り過ぎ、そのまま東へと漕ぎ続けます。
かなり気温は高く、信号停車のたびに汗がぶわっと噴き出します。
走っている間は余り気にならないけれど、空気の流れが止まると途端に出てきます。

御笠川を渡り、3号線に入ります。
今日は飛ばすので、車道です。
3号線は車がものすごく飛ばす上に、追い越す時にあまり膨らんでくれないので、トラックやバスに追い越されると持って行かれそうになります。
いつか西鉄バスに轢き殺されそうな気がします。
車道の端のほうは、小石や砂がざらりと溜まっていたり、ゴミが散乱しているので、自転車のタイヤだとかなりの自殺行為です。
ですので、肩で息をしながら34~5キロ巡航で漕ぎまくります。
あっという間に名島です。
ファミレスのところで左折して、泰洋軒の前を通り過ぎ、
青いです。目立ちます。

ミニストップでポカリスウェットを買って一気です。
息が整い、汗がひいたところで泰洋軒にお邪魔します。
せわしないけど感じ良いお姉さんたち

そんなに何度も来たことがあるわけではないのですが、ここのとり天は衣のさくっと、肉の適度な歯ごたえと柔らかさはうんまい。
付け合わせは初めて来た数年前から変わらずナポリタン的なスパゲティ。
ご飯は普通盛 とり天は標準でこの量!

この日は、食後に自転車の予定だったので、ご飯は普通にしたけれど、とり天はどっさりと出てくるので、男性なら大盛りがお勧めです。じゃないとご飯が足りなくなっちゃいます。

初めて来た時、ここはとり天が美味しいと聞いていたのでとり天でした。
それ以来めったに来ないので、せっかく来たならとり天、とり天と繰り返した結果、このお店ではとり天意外食べたことがありません。
つけるたれを天つゆにするか、辛子じょうゆにするかの違いくらいで毎回同じものを食べています。

今回も大変おいしゅうございました。

食後店から出て、ふと思いました。
前回ここで食べてこうしてお店から出てきたとき、すぐに食後の一服をしたなぁ、と。

さて、ここから西に向かう……、そんな訳ありません。
今日はもうこのまま志賀島コースです。

天気がいいから海がきれいだぞーと思っていたんですが、なんだかもやってましたね。
いまいち真っ青な空!という感じじゃなかったです。
それはちょっと残念だったのですが、それを補って余りあるこの暑さ。
暑いとつらいのですが、この日は湿気が低くからりと暑かったので、良い暑さです。
水分が旨いんです、汗をいっぱいかくから。

和白を過ぎて、志賀島方面に入りしばらく行きます。
博多のソウルフード牧のうどん奈多店を通り過ぎました。
名物 減らないうどん

ホント天神から離れたらよく見かけます。
以前はキャナルシティ内にあったんですけどね。

そしてあっという間に雁ノ巣の交差点です。
大きな交差点です

いまはレクリエーションセンターですが、戦前戦後あたりは飛行場だった場所です。
その後、飛行場としての機能はなくなり、通信施設や在福岡米軍の基地として使用されており、1972年に沖縄が華々しく日本に返還された陰で、現福岡空港とともに返還されたそうです。
そんな米軍ゆかりの土地福岡も、今では在日米軍に、天神を立ち入り禁止の危険区域と指定されているそうです。
しょっちゅう夜の街でけんか騒ぎを起こしてますからね、当然かとは思います。
10数年前の私が親不孝通りで遊び呆けていたころ、週末ともなればそこここで佐世保から来たネイビーと血気盛んな若者たちの喧嘩が見られました。
加減を知らない若者が増えた今はもっとすごいことになっているのかもしれませんね。

雁ノ巣を左に見つつ、疲れたのでゆっくりと歩道を行きます。
ここを通りぬけないと歩道に行けません

車道を車に迷惑をかけずに、自らが安全に走れる気がしないときは歩道をゆっくり走ります。
一直線!



いよいよ志賀島直前の集落です。
この集落、良い感じに古びていて、こういうグッとくるサインもあります。
味わい深い しかもコンビニはR Shop!



ここからすぐに志賀島への砂嘴に入ります。
わりと砂利っぽく見えるけど、砂浜です。

歩道と車道の端は砂まみれでとてもじゃないけれど自転車で走れる環境ではないので、道の真ん中を行きます。

金印公園は今回はパス。
その先にある蒙古塚でちょっと休憩です。

ちょっと階段を上ると、元寇襲来のときに亡くなった蒙古兵を祭った祠のようなものがあります。


わりと新しい感じでした。


この蒙古塚のすぐそばに、万葉集の歌碑がありました。
調べたら島内にあといくつかあるらしいので、また今度行ったときに見てこようと思います。


次はお気に入りスポット休暇村のビーチです。
このフレームの右ちょいくらいのところに水着ギャルが!

いつものように自転車で降りて行って、海岸線を流していると水着の若い女性の周りにレフ板を持った人が立っていて、撮影していました。
なんだか気恥ずかしくてよく見れなかったけれど、マリンな装いでキュートな感じでしたよ。

ビーチの脇はこんな消波ブロックのようなものが沈めてある

面白い花が咲いてた

帰り道は人工島を通る近道を行きました。
海の中道大橋をまず渡ります。
海の中道大橋。対面から片道2車線へと増設工事中

ここでは数年前に飲酒運転による痛ましい事故が起きています。
ここを通るときはいつもなんだか、そのことを思って、胃がきゅっとなります。

人工島はアイランドシティという名称です。
完成するのが2027年という話です。
広い道、歩行者と自転車用で色分けされた大きな歩道が整備されているけれど、まだまだ家も建っておらず、まだまだ先だなーって感じます。
港湾地区として整備が進んでいる西側は、コンテナがたくさん積まれて、なんだかにぎわっている感じはあるんですけれどね。
特大マンホール



いくつかそうして橋を渡り市の中心部方面へと向かって行くと、秘密基地のようなちょっとわくわくするスペースがあります。
定番、橋の下。

行動範囲からそんなに離れていないけれど人目から抜け落ちたエアポケットのような空間。
小さいころだったらば、裏山のなかのそこだけ木が切り倒された場所だったり、木の股の落ち葉がぎっしり詰まったしゃがむだけのスペースだったり。
近所に建った高層マンションのカギが開いていて入れるようになっている床下点検口だったり。

ここは、そこに比べるともうちょっとひらかれていますが、同じ様なわくわく感があります。
まぁ、そういう場所の宿命というか、家のない人が住んでるのは仕方がないです。
人の家をバシャバシャと撮る趣味はないので、写真は海のほうだけです。
雲梯みたいに向こうまで行けそう


ちょっと自転車を降りて海を覗き込んで、お茶を飲んで、再び出発です。

都市高速道路の向こうに、お気に入りの場所が見えました。
筥崎宮の例の浜です


そこから少し目を移すと、「AH1」という表示が見えます。
柱に小さく……。

これは東京の日本橋を基点に、はるか西のかなたトルコの端まで繋がるアジアハイウェイ1号線の表記です。
博多港からプサンまで、AH1唯一の海路があります。

間もなく天神に到着し、なじみの自転車屋にあずけてあるBromptonの様子を見に行き、喉が渇いたので、大名のいつもの店でビール。
果物みたいなトマトを出してくれました。
顎の下あたりの唾液ポンプがありそうなところがギュギュッとなる甘酸っぱさでした。
喉が渇いていたからか吸収が早く、ハイパー銭湯に行ったときにはほろ酔いでした。
水をたくさん飲んではサウナで出して、と繰り返していたらあっという間に酒が抜けたので、元気よくバーに突撃です。

缶詰のコーンはアヲハタ以外認めないという人と、ハゴロモフーズはどうするんだ、とか話していて、いつの間にかノザキのコンビーフ以外は認めないとか言う話になっていて、じゃあそんなにこだわるんならほかのメーカーって何があるか言ってみろと返したら具体名が出てこず、適当なこと言ってんじゃねえって聞こえるように言ったら帰っちゃってバーのマスターにたしなめられたり、と、いつものようにどうでもいい夜は更けていきました。
帰りは「ガツン、とみかん」を買ってシャクシャクかじりながら帰りました。

この日のお昼に使ったのは、お昼のとり天定食とポカリ500ccと生茶500cc。

水分はお金を惜しんじゃだめ。

あー、そろそろ閉館しちゃうショッパーズとか、さびれつつある北天神のいまを見てこようかな、次は。
どうせ雨だろうし。

2011年6月5日日曜日

西のほうへ

なーんか鼻詰まりが治らない。
3,4月くらいからずっとくしゃみと鼻水に悩まされっぱなし。
病院に行ったものの、原因特定できず。
両方の鼻が同時に詰まることはないので、日常は困らないのだけれど、
たまに身体を動かす時に息が切れる。
とはいえ、へっっっっくしょーーーっ!と景気良くくしゃみをするあの気持ちよさは悪くないです。
小さいころ、世の中のおっさんらが、まるで親の敵のようにでっかいくしゃみをしているわけが判らなかったのですが、最近、自分が同じ様なことをするようになり、なんとなく判るようになってきました。
すっきりすっきり。

すっきりしないのが近頃の空模様で、この前の木曜日なんて、前日の昼ごろの天気予報まではピーカンだっていうからわくわくしてたのに、いざ夕方くらいになると雲マーク。しかも終日。
抜けるような青空、照りつける太陽、バシャバシャ汗かいて、ごっくごくポカリ飲んでってのが気持ちいいんだけどなー。
まー、天気ばっかりはブツブツ言っても始まらないので黙って準備をしてどんよりした空の下へと出発。
今日の散歩サイクリング先は糸島半島です。
昨年年末に自転車で山下り中にハイサイドを起こして吹っ飛んで、ガードレールで背中が切れたコースにリベンジです。

毎度のごとくあれこれしていて出発が遅くなり、結局自転車にまたがったのが11時くらいになりました。
西のほうに行くときは、202号線を使います。
福重の大きな交差点に出るまでは住宅地の中をぐりぐり走ったり、つよしとたけしの前を通り過ぎたり、川沿いを流したりとなかなかバラエティに富んだコースを行きます。

たけしとつよし

護岸工事されているけれど、自然豊かな川


そして、出発が遅かったので早くもお昼ごはんです。
うまいもの好きの上司ご推薦のラーメン屋、横綱ラーメンです。

醤油とんこつで、香味油がたっぷりかかっています。
胡椒の香りがぷーんとして、ふーふーして口を開けたら涎がだらっと垂れそうになります。
熱くて熱くて涙が出る

あっつあつの油がかかっているので、強烈に熱い。
ブホッとなるほど熱いけれど、熱さもラーメンの旨さのうち。
一気呵成にすすりあげ、ごちそうさま。
長崎亭、しばらく福重店、横綱ラーメン……。
なんとも悩ましいゾーンです。

大きな交差点を抜けると、広い歩道が自転車用に緑色で敷き分けられているゾーンに入ります。このあたりはなかなか快適に走れます。
行きは登ってばかり

もちろん、ずっと続くわけではなく、人影が見当たらなくなったあたりで緑ゾーンもなくなります。


周船寺あたりで市街地のほうに入ります。
別にもうちょっと先で曲がってもいいのですが、
早めに曲がって少し田舎風情のある住宅街を走り抜けるのが好きです。
旧前原市街地に入り、旧市役所前ぐらいからぐぐっと北のほうへ入ります。
ここから北のほうへ

そのまま道なりに行くと風光明媚なカントリーサイド糸島です。

田植えも終わり、整然と並んだ稲が妙にきれいに見えます。

対照的に麦畑ではそろそろ収穫なのかな?という実りっぷりです。

道路を挟んで逆では、畑仕事のまっ最中でした。
じいちゃんばあちゃん母ちゃん まさに三ちゃん農業


海水浴場で有名な芥屋が近づいてきました。

松林をびゅんびゅん漕ぎ抜けて、芥屋の大門に到着です。
天気が悪いので黒々してみえます。

空は相変わらずどんよりとしていますが、海を見るとなーんだか気持ちがいいですね。
ペブルの浜

自転車を降りて展望台まで登ります。
暗い……。

足元はぬかるんでいるという程ではないものの、緩く、歩を進めるごとに泥がスニーカーにまとわりつきます。
ずるずる滑るので、木の根を踏んで3分ほど登るともう展望台です。
展望台に登ったところで眺めが多少良いだけで、大門は見ることはできません。
天気も悪いし……

大門(おおと)とは、海側にぽっかりと口を開けた海上の洞穴のことです。
まさに大きな門。
まぁ、見たことないんですけどね。
その辺の港から遊覧船が出ているらしいので、晴れた日にでも行ってみてください。
行ったことがある人が言うには、なかなかの絶景だそうです。
大したことのない展望台をさっさと後にして、芥屋の漁港をパスし、目指すは芥屋の海水浴場。
その入り口手前を南のほうに行くと、右手に舗装されていない道があります。
未舗装ゾーンはほんの10メートルくらいですぐに舗装路になります。
ここから自転車で登りまくります。
ホントにきつい

シングルスピードの自転車は軽くてメンテナンスも楽でお手軽なのですが、ギヤ比が中庸なので、トップスピードは遅く、坂が重いというデメリットがあります。
多少の坂はパワーで登れますが、標高が低くても山は山、車が通らないことを幸いに、ジグザグジグザグと延々と立ちこぎです。
汗が噴き出ます。
息が上がります。
鼻水が垂れます。
上半身で引き付ける限界が来て、ペダルから足を下ろし地面に着きます。
息が整うまで押して登ります。
吹っ飛んで怪我したところに差し掛かります。
そのときは逆から下ってきていたのですが、まぁ、よくこんなタイトなカーブを……というようなコーナーでした。
死ぬかと思った場所

っていうか、タイヤの替えもないのによくもまあ山の中で二輪ドリフトなんてしたなぁ、と当時の自分の無謀さに鳥肌が立ちました。
因縁のポイントを抜けてしばらく登ると、登山口があり、360度パノラマが楽しめる頂上まで少しなのですが、すでにぜいぜい言っているし、足元が緩いのでパスです。
この登山口がたぶん尾根というか稜線で、ここからはほとんど下りです。
ブレーキ無しだと80キロを超えます。ブレーキを甘く握りっぱなしでも30キロは超えます。
吹っ飛んだときの怖さが握力に伝わり、ブレーキ締めっぱなしでの下山です。
下山後に見てみると、リムからアルミの粉が散っていました。
おっそろしい。

この山が今回のハイライトで、あとは穏やかな糸島の海を眺めながら、潮風を受けながら、ゆるゆると折り返しです。
冬の間は空家の別荘地もそろそろ、週末を利用しての掃除とかで人が出入りする時期ですね。
夏になると海水浴客で込み合うので、こんな交通標識もあります。
夏は海岸線に車が並ぶんでしょうね


ちょうど潮が引いている時間だったのか、水面に人がしゃがんでいるかのようなびっくり写真が撮れました。
わかりづらいなぁ。


帰り道はずっと賑やかな所を通って帰りました。
福岡のソウルフードのひとつ、牧のうどんの本店も西のほうにあります。
旨いからソウルフードというわけではないです。


西のほうって、なんだか私の実家の長崎と同じ匂いがします。
長崎とはいっても下水道が通っていないくらい田舎のほうです。
ゴミをみんな庭で焼くんです。
だから、いつもなんだか焦げ臭いんですよね。
そして生活排水がそのまま流れ込むから栄養豊富で苔と藻がどっさりはえて緑色の川。
このふたつが混ざった匂いがします。
こう書くとろくでもない感じですが、私にとってはノスタルジックな匂いなんですよね。

そこから1、2時間も漕げば、便利で不自由のない、いつもの、中央区、我が家です。

さっとシャワーを浴びて、一番搾りをブシッとやって、冷蔵庫の柴漬けをつまんで、ニュースを見て、菅政権が倒れなかったことにがっかりして、着替えて出撃です。

張り切って出かけはしたものの、昼間頑張りすぎたせいか、飲み屋のスツールに腰掛けているとき、フットレストのバーに体重をかけたら足の裏が吊ったので、2杯で切り上げ、マンガ読んで寝ました。

自転車行で使った金額、ラーメン代のみ。
やっぱこれだよなー。