3,4月くらいからずっとくしゃみと鼻水に悩まされっぱなし。
病院に行ったものの、原因特定できず。
両方の鼻が同時に詰まることはないので、日常は困らないのだけれど、
たまに身体を動かす時に息が切れる。
とはいえ、へっっっっくしょーーーっ!と景気良くくしゃみをするあの気持ちよさは悪くないです。
小さいころ、世の中のおっさんらが、まるで親の敵のようにでっかいくしゃみをしているわけが判らなかったのですが、最近、自分が同じ様なことをするようになり、なんとなく判るようになってきました。
すっきりすっきり。
すっきりしないのが近頃の空模様で、この前の木曜日なんて、前日の昼ごろの天気予報まではピーカンだっていうからわくわくしてたのに、いざ夕方くらいになると雲マーク。しかも終日。
抜けるような青空、照りつける太陽、バシャバシャ汗かいて、ごっくごくポカリ飲んでってのが気持ちいいんだけどなー。
まー、天気ばっかりはブツブツ言っても始まらないので黙って準備をしてどんよりした空の下へと出発。
今日の散歩サイクリング先は糸島半島です。
昨年年末に自転車で山下り中にハイサイドを起こして吹っ飛んで、ガードレールで背中が切れたコースにリベンジです。
毎度のごとくあれこれしていて出発が遅くなり、結局自転車にまたがったのが11時くらいになりました。
西のほうに行くときは、202号線を使います。
福重の大きな交差点に出るまでは住宅地の中をぐりぐり走ったり、つよしとたけしの前を通り過ぎたり、川沿いを流したりとなかなかバラエティに富んだコースを行きます。
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たけしとつよし |
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護岸工事されているけれど、自然豊かな川 |
そして、出発が遅かったので早くもお昼ごはんです。
うまいもの好きの上司ご推薦のラーメン屋、横綱ラーメンです。
醤油とんこつで、香味油がたっぷりかかっています。
胡椒の香りがぷーんとして、ふーふーして口を開けたら涎がだらっと垂れそうになります。
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熱くて熱くて涙が出る |
あっつあつの油がかかっているので、強烈に熱い。
ブホッとなるほど熱いけれど、熱さもラーメンの旨さのうち。
一気呵成にすすりあげ、ごちそうさま。
長崎亭、しばらく福重店、横綱ラーメン……。
なんとも悩ましいゾーンです。
大きな交差点を抜けると、広い歩道が自転車用に緑色で敷き分けられているゾーンに入ります。このあたりはなかなか快適に走れます。
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行きは登ってばかり |
もちろん、ずっと続くわけではなく、人影が見当たらなくなったあたりで緑ゾーンもなくなります。
周船寺あたりで市街地のほうに入ります。
別にもうちょっと先で曲がってもいいのですが、
早めに曲がって少し田舎風情のある住宅街を走り抜けるのが好きです。
旧前原市街地に入り、旧市役所前ぐらいからぐぐっと北のほうへ入ります。
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ここから北のほうへ |
そのまま道なりに行くと風光明媚なカントリーサイド糸島です。
田植えも終わり、整然と並んだ稲が妙にきれいに見えます。
対照的に麦畑ではそろそろ収穫なのかな?という実りっぷりです。
道路を挟んで逆では、畑仕事のまっ最中でした。
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じいちゃんばあちゃん母ちゃん まさに三ちゃん農業 |
海水浴場で有名な芥屋が近づいてきました。
松林をびゅんびゅん漕ぎ抜けて、芥屋の大門に到着です。
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天気が悪いので黒々してみえます。 |
空は相変わらずどんよりとしていますが、海を見るとなーんだか気持ちがいいですね。
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ペブルの浜 |
自転車を降りて展望台まで登ります。
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暗い……。 |
足元はぬかるんでいるという程ではないものの、緩く、歩を進めるごとに泥がスニーカーにまとわりつきます。
ずるずる滑るので、木の根を踏んで3分ほど登るともう展望台です。
展望台に登ったところで眺めが多少良いだけで、大門は見ることはできません。
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天気も悪いし…… |
大門(おおと)とは、海側にぽっかりと口を開けた海上の洞穴のことです。
まさに大きな門。
まぁ、見たことないんですけどね。
その辺の港から遊覧船が出ているらしいので、晴れた日にでも行ってみてください。
行ったことがある人が言うには、なかなかの絶景だそうです。
大したことのない展望台をさっさと後にして、芥屋の漁港をパスし、目指すは芥屋の海水浴場。
その入り口手前を南のほうに行くと、右手に舗装されていない道があります。
未舗装ゾーンはほんの10メートルくらいですぐに舗装路になります。
ここから自転車で登りまくります。
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ホントにきつい |
シングルスピードの自転車は軽くてメンテナンスも楽でお手軽なのですが、ギヤ比が中庸なので、トップスピードは遅く、坂が重いというデメリットがあります。
多少の坂はパワーで登れますが、標高が低くても山は山、車が通らないことを幸いに、ジグザグジグザグと延々と立ちこぎです。
汗が噴き出ます。
息が上がります。
鼻水が垂れます。
上半身で引き付ける限界が来て、ペダルから足を下ろし地面に着きます。
息が整うまで押して登ります。
吹っ飛んで怪我したところに差し掛かります。
そのときは逆から下ってきていたのですが、まぁ、よくこんなタイトなカーブを……というようなコーナーでした。
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死ぬかと思った場所 |
っていうか、タイヤの替えもないのによくもまあ山の中で二輪ドリフトなんてしたなぁ、と当時の自分の無謀さに鳥肌が立ちました。
因縁のポイントを抜けてしばらく登ると、登山口があり、360度パノラマが楽しめる頂上まで少しなのですが、すでにぜいぜい言っているし、足元が緩いのでパスです。
この登山口がたぶん尾根というか稜線で、ここからはほとんど下りです。
ブレーキ無しだと80キロを超えます。ブレーキを甘く握りっぱなしでも30キロは超えます。
吹っ飛んだときの怖さが握力に伝わり、ブレーキ締めっぱなしでの下山です。
下山後に見てみると、リムからアルミの粉が散っていました。
おっそろしい。
この山が今回のハイライトで、あとは穏やかな糸島の海を眺めながら、潮風を受けながら、ゆるゆると折り返しです。
冬の間は空家の別荘地もそろそろ、週末を利用しての掃除とかで人が出入りする時期ですね。
夏になると海水浴客で込み合うので、こんな交通標識もあります。
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夏は海岸線に車が並ぶんでしょうね |
ちょうど潮が引いている時間だったのか、水面に人がしゃがんでいるかのようなびっくり写真が撮れました。
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わかりづらいなぁ。 |
帰り道はずっと賑やかな所を通って帰りました。
福岡のソウルフードのひとつ、牧のうどんの本店も西のほうにあります。
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旨いからソウルフードというわけではないです。 |
西のほうって、なんだか私の実家の長崎と同じ匂いがします。
長崎とはいっても下水道が通っていないくらい田舎のほうです。
ゴミをみんな庭で焼くんです。
だから、いつもなんだか焦げ臭いんですよね。
そして生活排水がそのまま流れ込むから栄養豊富で苔と藻がどっさりはえて緑色の川。
このふたつが混ざった匂いがします。
こう書くとろくでもない感じですが、私にとってはノスタルジックな匂いなんですよね。
そこから1、2時間も漕げば、便利で不自由のない、いつもの、中央区、我が家です。
さっとシャワーを浴びて、一番搾りをブシッとやって、冷蔵庫の柴漬けをつまんで、ニュースを見て、菅政権が倒れなかったことにがっかりして、着替えて出撃です。
張り切って出かけはしたものの、昼間頑張りすぎたせいか、飲み屋のスツールに腰掛けているとき、フットレストのバーに体重をかけたら足の裏が吊ったので、2杯で切り上げ、マンガ読んで寝ました。
自転車行で使った金額、ラーメン代のみ。
やっぱこれだよなー。
3 コメント:
おもしろい。じつに読み応えあります。
>匿名さま
ありがとうございます。
昨日もまたうろうろしてきたので、近日中にアップしますね。
おもしろい。実に読み応え有ります。
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