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2011年9月26日月曜日

遠くの台風と止まない雨。

ようやく湿気も下がり、しのぎやすくなってきました。
今度の休みはちょっと離れたところにでも行って、温かいうどんやラーメンをすすりたいなぁ、なんて思っていた矢先の火曜日、予定が早まり急な休みになってしまいました。。
時はまさに台風真っ盛り。いやだなぁと思いつつ寝て起きた翌朝、外を見ると朝なのに真っ暗。

はー、まーしかたないか。
ということで、起きるなりまたごろごろしてテレビやDVDを見て過ごすも、ピリッとしません。
昼は野暮用で店に少し顔を出したりと、ちょっとお出かけしたけれど、特に何もなし。

結局一日雨が降り続いた、いまいちなおやすみだったけれども、夜は飲みに出ます。
雨にぬれる大濠公園

街灯の下、最後のヒマワリが咲いていました。肌寒いと急にヒマワリが物悲しい花に見えてくる。


大濠公園を雨の中歩いていきます。
この時間はいつもジョガーにウォーキングの人に犬の散歩に飲んだ帰りの人に、といろいろな速さで動く人が入り混じって混雑しているのだけれど、雨だとそういう人たちも出てこないのか、視界はすっきりとしていました。
ひんやりした空気と相まってさわやかさすら感じるほどに。

その日伺ったのは「木曽路」という蕎麦屋さん。

およそうまい店があるとは思えなさそうな立地です。

天神から北西に行った港のあたり。24時間スーパーの裏の住宅街の路地、ワンルームマンションの1階にあります。
中央区最強の中華定食屋として名高い珍満21がすぐ近所にあります。

ここのお勧めはもちろん蕎麦屋なので蕎麦は当然として、酒肴メニューが素晴らしい。
そばがきや蕎麦味噌はもちろん、軍鶏や鴨などなど、メニュー見ながら一杯行けそうなくらいの充実っぷりがうれしい。
王禄はうまい。器は大将の親戚がやいているとか。

その中でもお勧めは地元の食材、ピーナッツもやしのてんぷらが珍味。
実は博多湾に浮かぶ能古島は、かいわれ大根発祥の地で、暗所で種子から発芽させる系の野菜のパイオニアがいて、その人がカイワレに続いて世に送り出したのがピーナッツもやしということです。
そんな能書きはさておき、ピーナッツもやしのてんぷらには塩が降ってありそのままざくざくと食べるとそれがうーまい。
実にうまい。
もやしのしゃきっと感と甘み、ちょっぴりのえぐみが酒の勢いを加 速  さ   せ    る!
卵焼きに焼き印が入っていると妙にうれしい。

出し巻き卵と蕎麦味噌とざる蕎麦→蕎麦湯で〆。
他にも色々とつまんだけれど写真を撮ることも忘れて、酒と肴にうっとりしてしまったひと時でした。
日本酒は度数の割にめちゃくちゃ酔ってしまうので、好きだけど常に気をつけて飲むのだけれど、思わず4号飲んでしまいました。
それとここのそばつゆ、福岡では珍しく甘さを抑えてあって、とても美味しいんです。好みにどストライク。
福岡のめんつゆとすし飯の甘さが個人的にあまり好きではないのだけれど、ここのそばつゆの具合は辛口で◎。
夜は確か10時くらいで終わっちゃうのでお早めにどうぞ。

と、まぁ、閉店時間も早いので、明らかに飲み足りない。
さて、どうしますか。
そういえばミュンヘンはドイツ、ビールの本場ではオクトーバーフェストが始まるころだなぁ、ということで、ぴゅっと今川のドイツビールが飲めるスポーツバー、バイエルンへ移動。
このタイプがやっぱり日本人にはなじむ。

ピルスナータイプを生で。
なんとなくたまにはこういうビールも悪くないと思う。ただちょっと高いかな。
なんとなく懐具合が気になり、カパカパ飲むこともできなかったものの、先に日本酒を入れていたので適度にいい気分。

すこし雨が残る中、そんなに遠くもないし、と濡れて帰りました。

どうせだったらからだ動かして飲んだらもっと旨かっただろうな、酒も蕎麦もビールも。

次は晴れていますように。

2011年9月19日月曜日

博多三大祭りのひとつ 放生会

筥崎宮 放生会
9月12日より18日。
最終日以外は夜終電くらいまで。
場所は筥崎宮と参道。


行ってきましたよ、予告通り。
放生会。
博多三大祭りのひとつで、もっとも地元では楽しみにしている人が多いお祭りです。
断言します。

どんたくは、
仮装して大通りを踊る人たちを見るだけ。
正直、なんであんなに全国から人が集まるのかわからない。
実は行ったことがない。
と、地元の人たちからも好きかって言われています。
あれは商売している人たちが人を集めるために大掛かりな祭りにしているだけのような気がしますよ。

んで、山笠。
個人的には、とても好きなお祭りなんですが、とくに出店があったりとか、気軽に参加できたりとかそういうわけでもないので、あんまり身近ではないようです。
っていうか博多のほうのローカルの人たちが大盛り上がりな分、よその地域の人たちにはちょっと温度差があるかもしれないですね。

そして今回の放生会。ほうじょうや、と読みます。
まー、祭りというだけあって何かと神事のようなものがあったりするらしいのですが、集まってきている人たちのお目当ては、出店が立ち並ぶお祭りらしいあの雰囲気でしょう。
福岡でも屈指の大きさの神社の参道を目いっぱい使っての出店街ですから、それは当然でしょうね。

行ってきたのはちょうどお休み木曜日。
今日あたりから福岡は日中の気温が30度を切って明日以降も涼しくなるという話ですが、この木曜日はまだまだ暑く、日が落ちたというのに、人いきれもあってとろんとした空気がたまっていました。

若い女の子たちはほとんどお祭りの駅で降りました

筥崎宮へは地下鉄で行きます。
自転車を置くところもないし、お酒も飲むし、たまには電車です。
帰りの切符は先に買っておきます。

東区の駅夜9時前にしてはとんでもない混雑です。

階段を上ると、参道。

大賑わい 週末はこの比じゃない


賑わっています!

まずは神社での催しなのでお参りをしなくはいけませんね。

お清めです。

手を洗い口を濯ぎ、なんだか良さそうな石を触ったら



「敵国降伏」と勇ましい文字が掲げられた門をくぐります。

お月さんがきれいです。

そのままずずいと進み、お参りです。

お参りを済ませたら、参道からわきにそれたところにあるコンビニでビールを買います。

良心価格 自販機ですら値上げする祭りなのに。

これが肝心です。

ここで買っておかないと、出店で買うと、倍以上の値段です。
ぬるくなってもいいので500mlを2本購入。

放生会の名物、「新しょうが」の屋台がいくつか目につきます。
なんでも、むかしは筥崎宮のまわりで新ショウガが栽培されていて、お祭りともなれば出店をだして近所の人たちが新ショウガを売っていたそうで、それがいつの間にか転じて放生会の縁起物になったそうです。

芽が出てます。
まるで葉っぱを干しているかのようなぶら下がりっぷり


買いません。

ビールのつまみはちょっと日本語が片言っぽい本場の香りがする台湾屋台でエビニラまんじゅう。
ちまきもビーフンも歩きながら食べづらい。

そしてでかいタコが入ったタコ焼き。
ねぎ多めで。

他にも定番のじゃがバターとかき氷をやっつけたのですが、ごめん、写真忘れとりました。
たこやきもひとつ食べてから気がついたしね。

そして、腹が膨れてビールも1リットル収めてちょいと機嫌が良くなったところで名物、ヘビ女。

とはいっても首が伸びたりとかした先が割れていたりとか、うろこみたいな皮膚のフリークスというわけではなく、ヘビ(を食べる)女です。
中途半端なお色気。わかってない。でもそれがわかっているのか!?

ヘビ女の前座で、金を取るレベルの芸磨いて出直せ、とやじりたくなるような、汚れ芸を見せられましたが、まあ祭りってこんなもん、ちょっと下品でね。
長いおかっぱ。オンザです。

そして、出てきました、ヘビ女。
真っ白に塗りたくっているので素顔が想像もつきませんが、きっとヘビの呪いで顔の皮膚はうろこのようになっているに違いないですぜ!
猫の次に恨み深いと言いますからね!
もりもり。

とかなんとか変なことを考えていたらあっという間に食った。

一日30舞台ぐらいするから毎回一本食べると腹が膨れてしまうということで、丸の一本は行ってくれませんでしたが、ぶぢぃっと噛み千切る音がなかなかリアルでしたよ。

あれ、気持ちが悪いものを食べるってのがそもそもヘビ女のすごいところだけれど、ヘビで悪さをしたことがある腕白な紳士淑女諸君ならわかる、あのヘビの固さ。
スコップで突いたくらいじゃ両断できないくらいの皮の堅さとゴリゴリした肉を噛み千切るヘビ女の顎がすごい。
ヘビ女の顎に注目するのが通の楽しみ方です。
近くに陣取って、咀嚼する音に耳を傾けてみてくださいね。
ほんとにゴーリゴリ食べてます。

そんなこんなで毎年例年変わり映えのない放生会は、今年も通常運転でした。

でも、この祭り、老若男女の祭りというよりも、若い男女向けですね。
もう、ナンパしに来た男の集団と、声掛けられ待ちの女の子たちがあからさまで。

じっとりと皮膚に重たい湿気を含んだ空気と、ぬめっとした視線がまじわったりほどけたりする男女。きわどい格好の女の子を連れたちょっと粋がった後ろ髪の長いお兄ちゃん、そして祭り独特の非日常的な空間。
ハレとかケとかいう様な風習が残っていたくらいのむかしは、祭りの夜にえっちらおっちら皆さんお盛んだったというのもなんとなくわかる、うっすらと少~し狂気をはらんだ空気って、ありますよね。
お祭りには。淫靡さというか。



ちょっと飲み足りないかな、というくらいが歩いて帰る時はちょうどいい。
終電間際の地下鉄に乗って、天神で降りたい誘惑に駆られながらも我慢して、まっすぐ帰宅。
また来年。

じゃあちょっと出店の雰囲気だけでも見て言ってみてください。

焼型にとぐろを巻いたゆで麺が!
かたぬき。地味な空間。

やっぱり定番 射的。

お父さんがすくうのをじっと見る子供。親父への重圧。

2011年9月10日土曜日

貝塚公園とか市電の跡とか

こう秋めいてくると、ほっとする反面、夏のあのひりつく様な暑さが少し恋しくなる瞬間があります。
思い返してみると、夏のいちばん暑い盛りに、
「あぁ、暑い、死ぬ、夏終われ、もう無理」
なんて言いつつも、どこかそのめちゃくちゃな暑さを楽しんでいたように感じます。

気がつけば、夏も終わりです。
 この休みは久しぶりに志賀島をぐるりと廻ってきたのですが、島にある海の家はもう全部、閉じていました。
海の中道海浜公園のサンシャインプールも、週末だけの営業で、それももう来週の連休までだそうです。

長かった夏ももう終わりが近づいてきました。
でも、自転車でフラフラと遊びに行くには、もう少し涼しいほうがいいですね。

まだまだ暑いので、あまり遠くを目指すということも無く、今回はゆっくりと、お散歩メインでふらついてきました。
今回のぶらぶらのエリアは、箱崎の辺りです。
馬出とか貝塚とかあのあたりです。
そのあとの志賀島はおまけみたいなものです。

ひとまず、時系列に書いていきましょう。いつも通り。

今回、木曜日が休みでした。
だいたい休みの前日はお酒を飲みながら遅くまで起きてDVDを見たり、本や漫画を読んだりしてすごします。
そういうながら飲みは案外と量が行ってしまうもので、この日もぼんやりと映画「フィラデルフィア」を見ながらブラックニッカ8年がまだ半分以上残っていたボトルを空けてしまいました。

この映画、中学か高校生のころ見に行った覚えがありますが、正直、エンディングのブルース・スプリングスティーンのボーニザユーエセーェー♪しか印象に残っていませんでした。
いまみると、割とちゃんとした映画だったんだな、とは思いますが、AIDSが猛威をふるった恐怖の80年代を経て、社会的にそれなりに認識され始めた90年代の大手法律事務所で起こった話という設定が厳しいなぁと思いつつ、法廷ショー*人間ドラマという作戦にまんまと泣かされました。

そんなわけで朝起きたらだいぶんお酒が残っていたのですが、たまにあることなので慣れっこです。
酒を追い出す最良の方法は、当たり前の朝の手順を踏む、これにつきます。
きついなーとだらだらごろごろしていると、キツイまんま時間だけが経ってしまっているもんです。

そんなわけで、昼前11時半ごろ、すこしゆっくりめで家を出発です。
いつものように千鳥橋を渡って、東に向かいます。
古い道だからか結構でこぼこ。

渡って左折、国道3号線です。とたんに看板だらけで、視覚的にうるさい。
目指すは貝塚公園!

のつもりだったけれど、ちょっと寄り道。
久しぶりに箱崎の「パットウヤオ」で水煎包を買って、貝塚公園で食べよう!と閃いてしまいました。
箱崎宮のすぐ近くに、持ち帰り専門の台湾料理屋があり、そこの蒸し焼きの野菜饅がうまいんです。
3号線から箱崎宮の参道に入ります。
この奥に箱崎宮があります

そうすると参道の両側に、出店がいくつか並んでいました。
ちょうど組み立てつつある屋台もありました。

お、出店の準備が……?
放生会(ほうじょうや)です。
9月12日から18日まで、開かれるようです。
お潮井取りは、私のお気に入りスポットの小さな浜で行われます

博多三大祭りのひとつで、生きるものすべてに感謝をするお祭り、ですね。
業だとか原罪だとか、そういうことの罪滅ぼしのお祭りなんでしょうね。
名物は「ちゃんぽん」他の地方ではビイドロだとかポコペンと呼ばれるガラスのおもちゃ、そして新ショウガ。近頃では博多人形と同じ作り方をしているおはじきも名物の仲間入りをしているようです。
でも、ほとんどん人はそんなことよりも何よりも、出店というか露店が立ち並ぶいかにもお祭り然とした雰囲気を楽しみに来ています。
もうすぐ始まりますね。

参道を上り、地下鉄の駅のところで左に折れてしばらく行くと目指す店「パットウヤオ」があります。
今はこんな外観です。びっくりした。妙齢の女性が立っているところです。

でも人気が高くだいたいいつ行っても売り切れで、この日も同じく売り切れていました。
 なので、いつものように、角煮饅をひとつ買いました。

これを貝塚公園で食べよう、と移動する前に、少し折り返して、あるところの写真をとってきました。
過去に一度だけ、訪れたことがあります。
30年ほど前まで、福岡の街には路面電車が走っていました。
城南線という道の呼び名や、博多の旧町名が彫られた石が軌道の敷石だったりとか、そういう形でしかいまの福岡の街には名残がないけれど、一か所だけ、まだ、電停の跡が残っている場所があるんです。
春吉の、餃子の旭軒のおかみさんが、馬出の支店の場所の説明をしてくれたとき、その場所が話にのぼり、それ以来、もう一度行きたいと思っていた場所でした。

左のほうのバス停が立っているところです。
この道は、バスと歩行者以外は進入禁止になっています。
この石が盛ってあるところが昔の電停跡です。
私が生まれて1年もしないうちに、福岡の街から路面電車が姿を消したそうです。

この道をまっすぐ渡ってもまだバス専用道路。

この辺りを歩いてみると判るのですが、細い路地が入り組み、その中に唐突に大きな団地があり、さらには寺社仏閣もあるという古い時代で開発が止まっているかのような場所です。
そのおかげで、こういう使われなくなった交通遺物が今も残っているんだと思います。

さて、では饅頭をゆっくり座って食べたいので、貝塚公園に向かいます。
公園内です。細い道。やたらと標識があります。

この貝塚公園は交通公園とかなんとかそういう感じの施設があり、交通ルールが学べる子供用ゴーカートコースがあります。
ちゃんと横断歩道や信号も設けてあります。
近づいて見ると老朽化の色が隠せません

その昔行われたアジア博から引き取り展示 放置 天井破れて雨ざらし

ほかには乗り物繋がりなのか、飛行機やアジアの乗り物が展示されています。
展示されているというよりも、うち捨てられています、というほうがしっくりくる風情ではあります。

そんな錆の浮いたジープを見ながら饅頭タイム。
食べ物って、ちゃんと撮らないと、まったく旨そうにみえない。要脳内補正。
包子に豚の角煮と高菜がはさんであります。ふーわりとニンニクの風味とオリエンタルな香りもするので、そういうソースもかかっているんだと思います。
見ての通り、小さな饅頭ですので、ぺろり。

ものたりない。
まさに呼び水。
どうしよう、名島亭でらーめんか、泰洋軒で定食行くか?
福岡の大衆天ぷらの雄、ひらお
発見。
何度もここを通っていたのにまったく気がつかなかった。
よし、じゃあ天ぷら定食(白身、青魚、いか、きす、野菜3種 ごはん 味噌汁 漬物とイカの塩辛食べ放題)670円といきますか。
満席 忙しそうに揚げるのを待ちながら↓
名物いかの塩辛 柚子の香りがさわやか
来てすぐアジを一口かじりました。待ちきれなくて済みませんでした。
写真右上のバットに揚げたてがじゃんじゃん追加されてきます。
揚げたての熱々を下品にてんつゆにドボンと沈めて、サクサク感が残っているくらいで大根おろしをたっぷり絡めて引き上げる。
そしてご飯と一緒にかきこむ。

私もラーメンとカレーばかり食べてはいますが味にうるさい口なので、中には塩で味わったほうがよい天ぷらが存在することは理解できますし、そうすることもたまにあります。
がしかし! 天ぷらひらおに限っては、つゆで食え。
あっつあつをざぶッとつけてご飯に乗せてすためて、むさぼり食うべし!
自分ちで飯食ってる気分で。

と、スターター付きの昼食も終えて、おまけの志賀島。
まぁ、陽ざしも少し弱くなって、いつもの志賀島でした。
ちょっと面白い地図が自販機に貼ってあったくらいですかね、収穫は。
お役立ち情報満載。SHOPヒロ製。

しかのしマップ。
しまうマップ、みたいな。

海の家は軒並み閉じていたけれど、国民休暇村の勝馬の浜にはちらほらと若者やファミリーが見られました。
でも、真夏の賑わいに比べると、まさに祭りの後。

帰りは海の中道大橋でショートカット。
汗びっしょりになったので、「ゆの華」にピットイン。
銭湯
筋肉をほぐそうと電気風呂に入ったら、さっきまで酷使した筋肉がパニクって、尻が攣るというかつて経験したことのないハプニングに襲われたものの、長湯を楽しみ、サウナでなでしこの後半45分を見るという荒行に挑戦し、風呂上がりの200円10分のマッサージチェアのふくらはぎ圧迫マッサージであんあん悶えて、コンビニでビールを買って、大濠公園のほとりのベンチで飲みました。
つまみにプリッツを食べていたら鳩が寄ってきた、そんな感じの休日でしたよ。

じゃあ次は放生会ですね。

2011年9月4日日曜日

たまには車で西のほう

台風が近づきつつあった金曜日、やはり風はそれなりに強い。
こんな風で自転車に乗るとさすがに危ない。
煽られて倒れる、というようなことはめったにないけれど、突風がいつ来るかいつ来るかと常に心構えをしながら走るとものすごく消耗する。

そんな事とは関係なく、今回の休みは友人たちと車で遊びに行く予定でした。

心配されていた天気も上々とまではいかないものの、特に悪くもなく、むしろ暑さが和らいでちょうど良いくらいのおでかけ日和でした。

出発は朝10時、都市高速で西へ!
百道から乗ります。
百道のシンボルと言えばYahooドーム。
ソフトバンクホークスの本拠地ですが、その隣にそびえるヒルトンホテルも立派ですよ。
飛行機雲と青い空、赤っぽいビルのコントラストがきれいだなと思ってパチリ。
なんだか絵葉書みたい

糸島方面は自転車で行くのが当たり前なので、車で行くと少し不思議な感じがする。
そんなちょっと不思議な感じはさておき、目指すは白糸の滝
福岡市内から車で小1時間で行けます。
この日はかなりガスが出ていて、カーブの向こうからいつ車が飛び出してくるかとドキドキしながらの登りでした。10時半前に出発して11時には既に到着。

これが夏休み中の週末だったらそうもいかないようで、ファミリーカーがくねくねとした道に渋滞するほどの盛況ぶりだとか。
実は白糸の滝に来るのは初めて。
滝の落ちるドドドドドドという音が聞こえるもののそんなに大きくない。
ガスが濃く出ていて滝はうすぼんやりとしか見えなかったけれども、しばらくすると見えてきた。
まさに白糸
 そんなに落差はない滝ですが、さらさらと流れて思わずほぅとため息が出ます。
今でこそ車で登ってこれますが、道が通っていなかった時代に、登ってここまできた人は美しさに疲れも癒えたろうななんて思ったり。

さて、白糸の滝、確かに美しい。高地にあるからひんやりとして気持ちがいい。緑と滝から発散されるマイナスイオン的なものももしかしたら良いのかもしれない。
でもね、私がそんな美しさや癒しのみを求めてこんなところまで来るとお思いですか?
思わないでしょう。
そうです。ここの名物は素麺流しです。
素麺なんて土曜の昼に玉子焼きとセットで出てくる手抜きの昼飯だろうくらいの認識だと思います。
一面ではそうです。間違いない。

が、しかし、食べる環境をセッティングすると、これがなかなかどうして悪くない。
きれいに割られた竹にちょろちょろと水を流し、そこに細くて白い美人な麺をひとつまみさっと流します。
それをお箸でついと掬って、薄まっても良いようにと少し濃いめの味付けの麺つゆにくぐらせて、ツルツルっといただきます。
うーまいっ!
写真をとっていたらどんどん流れるので使用後の写真のみ。
一緒に来た友人が白糸の滝常連で、備えてある薬味がネギとワサビしかないことに常々不満を感じていたようで、今回は、茗荷と大葉、突きゴマを用意してきていました。それらをたっぷりと入れて素麺と絡めてもぐもぐ頬張ると、さわやかな香りとゴマのコクでパラダイス!
そのとき時間はまだ11時半過ぎ。
堪能しました。


お昼が近づき、人も増えてきました。
学生さんの団体や、「○○の里」的な老人の集団、カップル、色々です。
腹ごなしがてら滝から少し下るとそこはヤマメの釣り堀です。
竿と餌で2000円、一匹釣って焼いてもらうのに100円、3匹以上釣って持って帰る場合、4匹目から一匹当たり300円の追加料金。
なかなかの料金設定。
魚屋で買ったほうがまだ安いんじゃないかと思ったけれど、まぁ、レジャースポットでそんなこと言うのも野暮ですかね。
見ると、5,6人くらいの女の子の団体で竿を2本レンタルして、みんなでかわりばんこに糸を垂らしていました。

当たりが来て合わせる前にひょいと引き揚げる、というのを何度も繰り返しているのを釣り堀のじいさんが見かねて早かーっ!と声をかけるも女の子たちはきゃいきゃいと、喰っては竿の先を跳ね上げるを繰り返し、一向に釣れそうな気配がありませんでした。
楽しそうでしたが、ゆでたてのトウモロコシとクルミ味噌をつけて焼いた団子を頬張っていた私たちは釣りなんて悠長なことをしている暇はありませんでした。

お腹が満ちたところで、じゃあ次どうしようとなったのですが、白糸の滝でそうめん食べよう、という目的のみだったので、12時まで残り10分にしてノープラン。

とりあえず、お腹が膨れているうちなら馬鹿な買い物もしないだろう、と伊都菜彩へ。

今日もにぎわっています
で、前回と同じくソフトクリームを。
前回と違うのは、あまおうソフトクリーム。
凍ったイチゴを粉砕してクリームに混ぜ込みます
これはうまい。
実にうまい。
ただ、ソフトクリームでミルクのうまさを堪能したいなら、プレーンをお勧めします。
食後のデザートとしてなら、このイチゴのほうが合います。280円也。


このあと、糸島手造りハムに立ち寄り、同行者たちが隙を見せた瞬間に飲酒!!!
チーズかと思ったらソーセージのパック詰め
カールスバーグ……。

じゃあ、後で酒飲ませろ、とごねたらお酒付きで夕食をごちそうしてくれるというのでハンドルキーパーに甘んじ、向かった先は唐津城。
行くところ行くところ素麺やらソフトクリームやらビールやらと食べ飲みしてばかりなので、そういうのがないところに行こう!と玄海原発を目指したのですが、まぁ、妙なところから目をつけられるのもあれなので、唐津城。
k唐津城は個人的に好きなスポットで、春の桜と藤棚がものすごく美しく、ちょっとお出かけにはうってつけです。
11月くらいには「唐津くんち」といって、ちょっとかわった山車が練り歩く祭りもあります。

9月の唐津城は特に何もないどころか、工事中でちょっとがっかりでしたが、
立派な門

工事中……。
あと、すごいのがいました。
唐ワンくん not ひこにゃん
2010年のゆるきゃらの全国大会で2位をとった唐ワンくんです。
ひでぇ! リンクは間違えました。
入り口で彼がお迎えしてくれます。

さて、コンディションはだんだんと悪くなってきており、天守閣のてっぺんに登ったとき、雨と風でひどいことになっていました。
一気に暗くなって、強風で白波だっています。
 唐津城見学はそこそこに、帰路につきました。

車を置いて、 ハンドルキーパーのご褒美は

 
白焼き!!

他にもうざく、う玉、骨せんべい、ウナギの佃煮、肝串、明太子etc。
ウナギの脂はビールや冷酒よりもこれでしょ、と、この秋、初のぬる燗で。
気がつけば2合徳利を5本あけ、だいぶん具合が良くなってきたので、


うな丼!!
ご飯もので締め、です。

腹も膨れたところで、ひとりが翌日朝から登山ということで離脱。
もうひとりはその少し前に仕事で抜けていたので、残った二人で、行きつけのバーに行きました。
そこで私はサントリー角でえんえんとハイボール。
気がつけば4,5杯飲んで、少し胃が痛み始めてきたので、まだ10時くらいでしたが切り上げて帰ってきました。

普段は自転車でうろうろしている福岡西部~唐津エリアですが、車があるとまた世界が全く変わります。

白糸の滝の流しそうめん、9月いっぱいやってます。
おすすめですぜ。