9月12日より18日。
最終日以外は夜終電くらいまで。
場所は筥崎宮と参道。
行ってきましたよ、予告通り。
放生会。
博多三大祭りのひとつで、もっとも地元では楽しみにしている人が多いお祭りです。
断言します。
どんたくは、
仮装して大通りを踊る人たちを見るだけ。
正直、なんであんなに全国から人が集まるのかわからない。
実は行ったことがない。
と、地元の人たちからも好きかって言われています。
あれは商売している人たちが人を集めるために大掛かりな祭りにしているだけのような気がしますよ。
んで、山笠。
個人的には、とても好きなお祭りなんですが、とくに出店があったりとか、気軽に参加できたりとかそういうわけでもないので、あんまり身近ではないようです。
っていうか博多のほうのローカルの人たちが大盛り上がりな分、よその地域の人たちにはちょっと温度差があるかもしれないですね。
そして今回の放生会。ほうじょうや、と読みます。
まー、祭りというだけあって何かと神事のようなものがあったりするらしいのですが、集まってきている人たちのお目当ては、出店が立ち並ぶお祭りらしいあの雰囲気でしょう。
福岡でも屈指の大きさの神社の参道を目いっぱい使っての出店街ですから、それは当然でしょうね。
行ってきたのはちょうどお休み木曜日。
今日あたりから福岡は日中の気温が30度を切って明日以降も涼しくなるという話ですが、この木曜日はまだまだ暑く、日が落ちたというのに、人いきれもあってとろんとした空気がたまっていました。
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若い女の子たちはほとんどお祭りの駅で降りました |
筥崎宮へは地下鉄で行きます。
自転車を置くところもないし、お酒も飲むし、たまには電車です。
帰りの切符は先に買っておきます。
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東区の駅夜9時前にしてはとんでもない混雑です。 |
階段を上ると、参道。
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大賑わい 週末はこの比じゃない |
賑わっています!
まずは神社での催しなのでお参りをしなくはいけませんね。
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お清めです。 |
手を洗い口を濯ぎ、なんだか良さそうな石を触ったら
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お月さんがきれいです。 |
そのままずずいと進み、お参りです。
お参りを済ませたら、参道からわきにそれたところにあるコンビニでビールを買います。
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良心価格 自販機ですら値上げする祭りなのに。 |
これが肝心です。
ここで買っておかないと、出店で買うと、倍以上の値段です。
ぬるくなってもいいので500mlを2本購入。
放生会の名物、「新しょうが」の屋台がいくつか目につきます。
なんでも、むかしは筥崎宮のまわりで新ショウガが栽培されていて、お祭りともなれば出店をだして近所の人たちが新ショウガを売っていたそうで、それがいつの間にか転じて放生会の縁起物になったそうです。
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芽が出てます。 |
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まるで葉っぱを干しているかのようなぶら下がりっぷり |
買いません。
ビールのつまみはちょっと日本語が片言っぽい本場の香りがする台湾屋台でエビニラまんじゅう。
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ちまきもビーフンも歩きながら食べづらい。 |
そしてでかいタコが入ったタコ焼き。
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ねぎ多めで。 |
他にも定番のじゃがバターとかき氷をやっつけたのですが、ごめん、写真忘れとりました。
たこやきもひとつ食べてから気がついたしね。
そして、腹が膨れてビールも1リットル収めてちょいと機嫌が良くなったところで名物、ヘビ女。
とはいっても首が伸びたりとかした先が割れていたりとか、うろこみたいな皮膚のフリークスというわけではなく、ヘビ(を食べる)女です。
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中途半端なお色気。わかってない。でもそれがわかっているのか!? |
ヘビ女の前座で、金を取るレベルの芸磨いて出直せ、とやじりたくなるような、汚れ芸を見せられましたが、まあ祭りってこんなもん、ちょっと下品でね。
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長いおかっぱ。オンザです。 |
そして、出てきました、ヘビ女。
真っ白に塗りたくっているので素顔が想像もつきませんが、きっとヘビの呪いで顔の皮膚はうろこのようになっているに違いないですぜ!
猫の次に恨み深いと言いますからね!
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もりもり。 |
とかなんとか変なことを考えていたらあっという間に食った。
一日30舞台ぐらいするから毎回一本食べると腹が膨れてしまうということで、丸の一本は行ってくれませんでしたが、ぶぢぃっと噛み千切る音がなかなかリアルでしたよ。
あれ、気持ちが悪いものを食べるってのがそもそもヘビ女のすごいところだけれど、ヘビで悪さをしたことがある腕白な紳士淑女諸君ならわかる、あのヘビの固さ。
スコップで突いたくらいじゃ両断できないくらいの皮の堅さとゴリゴリした肉を噛み千切るヘビ女の顎がすごい。
ヘビ女の顎に注目するのが通の楽しみ方です。
近くに陣取って、咀嚼する音に耳を傾けてみてくださいね。
ほんとにゴーリゴリ食べてます。
そんなこんなで毎年例年変わり映えのない放生会は、今年も通常運転でした。
でも、この祭り、老若男女の祭りというよりも、若い男女向けですね。
もう、ナンパしに来た男の集団と、声掛けられ待ちの女の子たちがあからさまで。
じっとりと皮膚に重たい湿気を含んだ空気と、ぬめっとした視線がまじわったりほどけたりする男女。きわどい格好の女の子を連れたちょっと粋がった後ろ髪の長いお兄ちゃん、そして祭り独特の非日常的な空間。
ハレとかケとかいう様な風習が残っていたくらいのむかしは、祭りの夜にえっちらおっちら皆さんお盛んだったというのもなんとなくわかる、うっすらと少~し狂気をはらんだ空気って、ありますよね。
お祭りには。淫靡さというか。
ちょっと飲み足りないかな、というくらいが歩いて帰る時はちょうどいい。
終電間際の地下鉄に乗って、天神で降りたい誘惑に駆られながらも我慢して、まっすぐ帰宅。
また来年。
じゃあちょっと出店の雰囲気だけでも見て言ってみてください。
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焼型にとぐろを巻いたゆで麺が! |
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かたぬき。地味な空間。 |
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やっぱり定番 射的。 |
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お父さんがすくうのをじっと見る子供。親父への重圧。 |
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