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2011年3月26日土曜日

~番外編 長崎ランタンの夜~ 2月16日分 再掲

よく晴れていますね。

そして寒い。

こんな日の日没後は、体の芯まで凍るような寒さになります。

そんな日は、おでんなんて良いですね。

おでんの種は、子供っぽいのですが、たまごが好きです。

八宝菜に入っているうずらのたまごですとか、茶碗蒸しの銀杏みたいなもので、なんとなく特別な感じのする具なんです。

閑話休題。

こう天気が良いと、ちょっとそこまでと自転車をこいででかけたくなりますが、自動車に乗って遠出をするのもなかなか悪くありません。

昨日、休みを利用して長崎まで行ってきました。

長崎の市街地までは、福岡から高速を利用して1時間半程度で着きます。

実は私の両親の実家は長崎にあり、幼少のころは春、夏、冬の長期休みのたびに里帰りをしていたものでした。

でもまあ、市街地からは離れた長崎市の辺境だったもので、長崎の街に関しては全くと言っていいほど知りません。それに小さいころは街に興味なんて持ちませんしね。

そんな長崎素人にもかかわらず、今回、ガイドブックひとつもたず、地図ももたず、長崎に行ってきました。

日中は、むかし長崎水族館だったところ、現、ペンギン水族館へ行ってきました。

当時すでに老朽化し、腰にまわすシートベルトのみの安全対策で運航していた、精神的な意味でのジェットコースターに乗ってみたくて行ったのですが、跡形もありませんでした。

それが昼にしたことです。

夜は、三連休も終わり、消化試合の様相を呈しているランタンフェスティバルを見物しつつふらふらしました。

新地中華街


眼鏡橋


そうこうしているうちに飲み屋街に行きつきました。

思案橋だか、銅座だか、そのあたりです。

実に渋い町並みで、煮締まったような暖簾だとか、色が醒めたような電飾看板がぐっと来るエリアです。
銅座の路地



まずは情報収集をしないといけないので、一口餃子の有名店、雲龍亭で一口餃子を山盛り頼んで、ビール、焼酎お湯割り。

雲龍亭の一口餃子の小山


焼き色の付いたところがサクサクしていて、白いところはしっかり蒸されてふんわりしてます。面白い薬味があって、ゴマ油漬けのおろしニンニクというしろもの。無難に赤柚子胡椒。絶品。

お店の兄さんに、この近辺で古くて、でも気軽な飲み屋は無いかと聞いて紹介されたのが、おでんとおじやのお店。

おでんのお店、桃若


縄のれん!

おでん鍋のまわりをL字型のカウンターが囲み、話好きな大将とおかみさん、38歳の息子さんで切り盛りしているおみせでした。

大将も元々はこのお店の常連で、サラリーマンだったけれど、気が付けばお店を継いで三十余年だそうです。

長崎生まれの長崎育ち、還暦も過ぎた私の父が若い時分ですでに、歴史を感じさせる店だったというこのおでん屋さん、味の染みた練り物がしみじみうまいお店でした。

なにをいまさら、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、長崎、良い街でした。

思ったよりも近く、魅力ある飲み屋街もあって、好きになりました。

ただ、酒を飲んでしまうと連休でもない限り、翌朝、高速を飛ばす羽目になりますので、くれぐれも計画的に。

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